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執筆者の写真Toru Iwanami

りんご農家を目指して移住❣️(後編)

更新日:2021年4月24日

東京から立科町へ 新規就農への道



農業大学校 研修部


2020年の農大研修部は、コロナの影響で開講が遅れて4月下旬からとなりました。

新規就農里親前研修には、果樹コースと野菜・花きコースがあり、私はもちろん果樹コースを専攻します。

研修は主に実技を中心に行われていきます。

研修のほか自己ほ場管理があり、自分で作ったものは自分で販売もします。

週2日は2カ所の先進農家さんに出向いて研修を受けます。


「五輪久保の神々しいまでの🍎りんごの森」に魅せられた私は、

当然五輪久保の先進農家さんを指名しました。

90歳のおじいさんがいる農家(前編)さんと、その親戚の農家さんです。



先進農家さんの言葉


5月になるとりんご🍎の木は花を咲かせ、葉は青々としてきます。

この頃からりんご農家は忙しくなります。

りんごの木に追われるように摘花、摘果を行っていきます。


仕上げ摘果が終わろうとするころ、先進農家さんから次のようなことを言われました。


「この五輪久保で骨を埋めるつもりはありますか?」


私は少し驚きながらこう言いました。


「もちろんです!五輪久保以外で農家をやるつもりは全くありません!」

「五輪久保でなければ意味がないのです!」

と。


「五輪久保の神々しい🍎りんごの森」に魅せられた私にとっては

ごく当たり前の答えでした。


でも、

五輪久保と言えば、長野県でりんご🍎のメッカです。


五輪久保の畑がそうそう簡単に借りることができないのは分かっていました。

まずは隣の集落に就農して貸していただけるまで待とうと考えていました。

農家として認められることが先だと。

今は意気込みだけでも伝えておこうと考えました。


その会話があってから、先進農家さんの対応が少し変わっていきました。

教え方も丁寧に具体的になっていき、

外の人にはやらせていない収穫作業や選果をやらせていただきました。



収穫も終盤のある日、先進農家さんから、


「一畑貸してやってもいいよ」


という言葉をいただきました。

ことの重大さを理解できぬまま


「ありがとうございます」


と言うのが精一杯でした。






五輪久保に就農で感じたこと


2019年の夏にはじめて立科町に訪れてから1年半で就農することができるのは、

運がよかったとしか言いようがありません。

本人も怖いくらいスムーズに物事が進んで行きました。


農大の先生やJAの方、先進農家さんはもちろんのこと立科町役場の方など

多くの方の協力をいただきました。

とても感謝しています。

感謝してもしきれません。



でも、それだけではないような気がするのです。

もし理由があるなら、こんなことではないかと最近感じています。



「今を大事にする」ということを意識するようになってから、

過去や未来に囚われることが少なくなったのです。


過去や未来に囚われることが少なくなると、

恐怖や不安に怯えることがなくなり、

「今」がそのまま見えるようになりました。


そうすると、

人生の大きな流れが自然に見えるようになり、

その大きな流れに飛び込む覚悟が生まれました。


「結果をすべて受容できそうだな」と思えるようになったのです。


これはスゴイことでした。

結果をすべて受容できるなら、後悔はないということですから。


そして、私は「人生の大きな流れ」に飛び込み、委ねることができたのです。



最近そんなふうに考えるようになっています。




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